もう一つの大事な相関

これは何故かあまりおおっぴらには言われていませんが、実はもう一つ、とても大事な相関関係が英語、というよりも言語学習にはあります。それは母国語の能力です。考えてみてください。

  • 日本語でも歯切れが悪く何を言っているのかわかりにくい人が、第二言語の英語で歯切れ良く明快な論理で会話をしていくことができますか?できません。
  • 日本語でも書いては消し、消しては書きと文書作成に苦労する人が、第二言語の英語ですらすらと文書作成ができるでしょうか?できません。
  • 日本語で一を聞いて十を知るどころか、十を聞いても一しか分からない人が、第二言語の英語で文句ないlistening能力を発揮できるでしょうか?できません。
  • 日本語の能力は英語の能力の基盤としてきわめてダイレクトに影響します。表面的に言えば国語力です。さらに言えば、その人の頭の切れの良さとか、そういった根本的なcapabilityにかなり影響されると思います。
  • こういうことを言うのは少し気がひけますが、事実なのであえて書いてます。日本語でもプレゼンテーション能力が人よりとても劣る人は、それが英語のOutputになるときわめて悲惨なものになります。はっきり言って将来の上達も殆ど望めないかもしれません。英語などの第二言語を使う仕事というのはあきらめた方がいい場合もあると思います。仕事となると本人も相当つらい思いをしますからね。
  • 国語力もなかなか大人になって磨くのは難しいものがあるとのことだそうです。若い時期の家庭内・友人との会話の質とか、読書量とか、そういったものに大きく影響されながら形成されるもののようです。
  • もちろん不可能はない!とも思います。でもそれだけがんばる必要があるのは確かです。